中小企業のブランディング その2
■ 販路の拡大に・・・
■ 販路の拡大に・・・
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「商品やサービスを、もっと沢山売りたい」
経営者なら、誰もがそれを望んでいます。
そこで、考えられるのが販路の拡大です。
売り場を広げたり、支店(店舗)を作ったり・・・。
しかし、中小企業が簡単に(資本をかけずに)できることではありません。
そこで、私がオススメするのは、「タイアップ」です。
例えば、コンビニの中に設置されている、銀行のATM。
銀行窓口を増やすにも、ATMの設置箇所を増やすにも、莫大な資本が必要になります。
(窓口を作ったら人件費まで必要になる)
そこで、コンビニと銀行がタイアップして、チャネルができたのです。
・コンビニは、すでに全国に数万という店舗がある。
銀行は、その販路(チャネル)を借りた。
・コンビニは、店舗の半畳ほどのスペース(スキマ)を貸して、賃料をいただく。
さらに、ATM利用客の、”ついで買い”も期待できる。
・利用者は、いつでも、どこでもATMが使えて便利になる。
現在、セブンイレブンだけでも、ATM設置台数は 1万1,500台。
一台あたり1日80人くらいの利用者がいるとのことなので、
105円の手数料で、単純に計算しても・・・1日 9,660万円の手数料収入。
話半分と考えても、「 毎 日 5,000万円 」が、 自 動 的 に(放ったらかしで)収入として入ってきているわけです。
スッゲー!と思いませんか。
金額はさておき、要は、この考え方。
■ 中小企業のブランディング
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だからと言って、セブンイレブンにあなたの商品を置いてもらえるか、といったら、まずできないでしょう。
なぜか?
それはブランドのバランスです。
あなたの商品、会社がセブンイレブンと同じくらい知られているか?
ということです。
何となく先が見えてきましたね。
そうです、だからブランディング。
ここからは、起承転結を逆から考えます。
1.あなたのブランドより少し有名な企業はないか。
2.その企業は、自分の商品を載せるのに有効なチャネルを、持っているか?
3.その企業とバランスがとれるように自社をブランディングする。
4.タイアップ企画を持ちかける。
■ ここがポイント
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上記の1.2.ステップでのポイントは、
【 同業者を見ない(参考にしない) 】
【 その業界の常識を疑う(業界の常識を無視する) 】
同業者が考えつくところには、必ずライバルがいるものです。
また、差別化にもなりません。
コロンブスの卵です。
コンビニにATMあり、今だから、誰もが当然のよう思っていますが、
「金融機関とコンビニ」・・・
一般的に考えられる、関連性などありません。
当時は、業界の常識外だったのです。
だから、エポックメーキング。
3.について、中小企業がもっと利用して欲しいのが、
プレスリリースです。
(参考)http://kumaweb.shichihuku.com/seminar.kuticomi.html
あまり資本をかけずにブランディングできる方法です。
この4つのステップを繰り返して、販路を拡大してく。
■ 編集後記
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中小企業が抱えこんでいる一番の問題は、マーケティング活動に計画性が乏しいということです。
チラシ広告にしても、ウェブサイトにしても、プレスリリースにしても、所詮道具です。
道具は、経営活動の一部分でしかありません。
道具の中身は勿論、その前後・あるいは全体に、仕組み(しかけ)が構築されて無ければ、ただの「打ち手」でしかありません。
1回コッキリのバクチ、です。
UFOキャッチャー、やったことありますか?
1回では落とせないような、狙った景品を落とすために、
「まず、向きを変えるだけ」とか
「隣の邪魔なものを、移動させるだけ」とか
「ここを引っ掛ける」とか
色々な「技」があるそうです。
共通するのは、「結果を出すためのプラン(計画)と知識」があることです。
プラン(計画)と知識を提供します。
http://plan.shikakejuku.com/
若干、売り込みになってしまいました。(笑)
すみません。
〜以上、メルマガのバックナンバーから〜