検索エンジンをマーケティングする。

SEMについて

SEM(サーチエンジンマーケティング)とは

検索結果から、そのホームページに訪れる人は、その検索したキーワードに関心の高い人が多いはずです。検索者が自ら情報を取りに行っているのですから既に関心が高いのです。(Pull型)

商用サイトであれば、商品を購入してもらえる可能性が高く、情報発信サイトであれば、その記事を読んでもらえる可能性が高い訳です。

それに比べ、ダイレクトメールや、どこかのポータルサイトに広告バナーを貼るのは、自社からの情報発信です。(Push型)

数行の広告文や小さいバナーで、精一杯アピールし、ユーザの関心を高めるのは、とても困難です。そういう意味で、SEMは非常に効果的、効率的なマーケティング手法と言えます。

たとえば「自転車」で検索する人は、既に自転車に関心の高い人です(自転車を買いたい人であったり、自転車について何かを知りたい人だったり)。

これは、ダイレクトメールやメジャーサイトの「自転車が激安!」のような「広告」で、少し関心を持った人より、明らかに関心度が高いと考えられます。つまり、購入や問い合わせなどの、次のアクションに繋がる可能性が高いという事です。検索サイトからのビジターはとても重要なのです。

SEMは顧客創造型だけど、顧客維持にも効果がある!

近年、マーケティングの目的は、顧客創造から、 顧客維持に、重点が移りつつあります。その理由は、新規顧客開拓が、既存の顧客を維持するより困難であり、コストが掛かるという理由からです。

SEMは、新規顧客を開拓するマーケティング手法と言えますが、今のWebマーケティングは、以下のようなメリットもあります。

比較的安価な顧客創造

メディアを利用するプロモーション(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など)の広告と比較すると、相対的に安価に始められる。

ホームページは顧客維持に有利

他の広告媒体との最大の違いは、ホームページは基本的に 双方向コミュニケーションが可能なツールだという事です。顧客との継続的な関係を築き、顧客を維持しやすいメディアと言えます。

比較的に囲い込みしやすい

ショッピングサイトであれば、最初に利用する際、氏名・住所・電話番号・クレジットカード番号などの登録が必要です。消費者にとっては、多少なりとも面倒に感じる作業です。

また、色んなサイトに個人情報を登録する事も敬遠されます。そのため、特別なロイヤリティを付けなくても、消費者は一度利用し信頼したホームページを、繰り返し利用したいと考える傾向があります。

マーケティングでは、これをスイッチングコストといいます。分かりやすく言えば「お金や時間、面倒臭いことが必要になるのであれば、わざわざ切り替えたくない」という心理を利用することです。

検索結果とハロー効果

世の中にゴマンとあるホームページの中から、検索結果で上位に表示されたWebサイトは、何となく信頼できる印象を受けませんか?

私の経験でも、上位表示されるホームページには価値の高い情報が書かれている事が多く、下位のホームページより望んだ情報が書かれている確率が高くなっています。

インターネット利用者には、
「検索エンジンに最適なホームページ=ユーザにも最適なホームページ」
「検索結果で上位表示される=信頼性が高い」
と認識する心理的な作用が働くのです。

ハロー(後光)効果とは?
ある特定の項目についての評価が、総合的な評価に影響を与えてしまう傾向です。例えば、外見の第一印象が良い人は内面も良い人だろうと考えてしまったり、外観が豪華なレストランでは出された肉は、高級な良いものと感じてしまうのと同じです。


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